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ご報告

2007年12月11日(火) 『KANSAIアントレプレナーズクラブ』設立発起会

平成19年12月11日に帝国ホテル大阪にてKANSAIアントレプレナーズクラブ設立発起会を開催させて頂きました。
当日は関西で活躍される約200名の会社経営者の皆様に起し頂き、盛況の内に幕を閉じました。

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設立発起会記念講演会

「世界潮流と日本の進路−関西経済の活性化に向けて−」
       財団法人日本総合研究所 会長 寺島 実郎 氏

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設立発起会

1.趣旨説明

 “Japan as No1.”と呼ばれていた日本がバブル崩壊後低迷し、いわゆる安い労働力を持った新興諸国の追い上げや、政治を含む様々な社会システムの変更に迫られまして、かつての勢いは無いというのが、皆様の実感でもあると思います。更に、今後日本は少子化の影響もありまして、市場は縮小していく可能性が高いと思っております。こうした中で、国内で市場のパイを取り合うのか、あるいは又海外へ行って新たな市場を探していくのか、私達はそういう決断を迫られる時期にいると思っております。今非常に重要なのが、日本経済の再生の為にも、個人預貯金残高である1550兆円のお金をどのように活躍させていくかということ、もう1つは、確かな技術力や前例の無いアイディアというものをいかに展開させていくかということであろうかと思います。こうした2つの大きなポイントの中で、私達は何をしなければならないのかということです。経済の発展というのは、技術革新の歴史であろうかと思いますが、日本の多くのベンチャー企業が、すばらしい技術を持っておられることは皆様もご存知だと思います。しかしながら、そういったアイディアを活かすチャンスを掴めていないというのも現実だと思います。直近、ジャスダックに新興企業の登竜門としてNEO市場というものが創設されました。この市場は、成長の可能性のある新しい技術や新たなビジネスモデルを持つ企業であれば、技術評価とマイルストーン開示の裏づけの下で、赤字でも公開ができるという市場であります。画期的なマーケットだと思います。こういった取り組みは成功するだろうと確信しています。本日お越し頂いておりますアンジェスMG様は、大学発ベンチャーとして創業され株式上場も果たされました。しかしながら、上場以来赤字が続いておりますが、きちんとしたIR活動をされ2度も資金調達をし、本業に多いに役立てて現在大変活躍されています。

 現在の大阪には、当クラブと同じようなコンセプトや趣旨を持った会がいくつかあります。しかし、それぞれが理念の具現化に少し手こずっているように私には見えます。私は今迄の価値観や世の中の名声に捕らわれずに、高い位置や安定した位置からの発想では無く、敢えて従来的な形でない形を今回は作っていきたいと考えております。又このようなクラブを立ち上げることによって、日本のパラダイムの変更に寄与できるであろうと思っております。本当に志のあるアントレプレナーの皆様は「人・物・金・技術・情報」の5つの経済要素を手段として、結びついていきたいと考えておられると思います。お互いに切磋琢磨して時には、アドバイザーの協力も得ながら、新たな物や形を作り上げていくこと、これこそが関西経済の復活、ひいては日本経済に再び日が昇ると確信しています。本日は成功されたアントレプレナーの方が12名程いらっしゃいますが、これからの起業家を育てていくことも、社会貢献の1つだとお考えでございます。最近の選挙におきましても、大阪を何とかして欲しいというのが市民の願いですが、私も切実に感じております。大阪はまだ町全体がいろんな意味で、新しい方向性を見出せていないのではないかと考えています。元々大阪というのは自分達の暮らす町は、自分達の手で何とかしようという強い町だと思っています。又プレハブ住宅やカップラーメンを売り出したように、アントレプレナー意識も大変旺盛でベンチャー企業を育成する環境にも向いています。もう少し大阪らしいところがあってもいいのではないか、あるいは東を見るのでは無く、ここから湧き上がるものがあっていいのではないか、大阪人のド根性を見せてやろうというような思いで、この会を立ち上げさせて頂きました。会の名称も関西からビッグにしたいと思っておりますが、それ位の気持ちでおります。

 シリコンバレーでインド人やパキスタン人の若い起業家をささえていこうという動きがありました。その時あまりビッグでない7人のアントレプレナーが“TiE CON”というものを作りました。今ではチャーターメンバーが1200名、クラブ会員が1万名に拡大しております。いつかこの会もそうなることを信じて、お集まりの皆様と一緒に関西のベンチャー企業を大きく羽ばたかせていくことができれば新たな関西の未来が待っていると思います。

 この会につきましては、自由でフレキシブルな会でありたいと思っており、皆様のご意見等を積極的に反映させていきたいと思います。事務局が証券会社ですので、小回りがきき実務的だと感じておりますので、何なりとご要望を頂きたいと思います。どうぞこの会を一緒になってじっくりと育てていきたいと思いますので、ご協力の程宜しくお願い申し上げます。


2.チャーターメンバー代表ご挨拶

この度KANSAIアントレプレナーズクラブが設立されたことをとても嬉しく思います。私共創業間もない会社といたしましても、このような広い情報交換の場を待ち望んでおりましたので、喜んで参画させて頂きました。この会が回を重ねまして、益々充実したものになればと心より念願しております。

 私共の会社は、1992年に創業しまして、2005年2月22日が東証2部上場の日でした。そして今年の3月1日に、東証1部にご指定頂きました。

 私は小学3年で母親を亡くし、今の母親は小学4年のときに嫁いできまして、自分の血は繋がっていないのですが、私達兄弟3人を育ててくれました。その後、小学6年の時父親を亡くしました。母親の死は麻酔の事故であったと聞いていますが、私は理解しておりません。父親は血液事故だと聞いておりますが、これも当時のことですのでよくわかっていません。このあたりが私の人生に大きく関わってきたのではないかと思っております。学生時代は岡山の新見という所で暮らし、小さい頃から幕末・明治初期の陽明学者で教育者でもあり、備中松山藩(現在の岡山県高梁市)で、藩政改革を成し遂げた山田方谷という人物を見習いなさいと言われて育ちました。

 昭和39年に倉敷商業高校を卒業しまして、大阪の高麗橋にあります西本産業株式会社(現在のエルクコーポレーション)に入社しました。経理の仕事をする為に入社したのですが、2ヶ月間の研修期間中に自分は経理には向いていないのではないか、営業の方が向いているのではないかと思い始めました。同期入社の36名がおりましたが、私は倉庫勤務からスタートして、1年半後に京都でサービスマンの空きが出て異動することになりました。ここで京都市役所の秘書課長の椅子の修理をする縁がきっかけで、京都国際会議場の備品のパック受注に成功したのです。西本産業はレントゲンのフィルムを売る会社でしたが、全く違う分野の仕事を受け、13億円の総予算の内12億6000万円を20歳の私が落札したのです。これが、私の会社の主力事業である医療設備及び医療機器のトータルパックシステム販売の原点になっています。家具、什器、備品、LL教室のシステムを含む全てをパッケージにして納めることができるということがヒントになって、何とか主力の事業にしていくことができないか、医療の世界にこれが転換できないか、ということで日夜悩みました。しかし何も材料がありませんので、とにかく図書館へ行ってみようと思いつき、中之島の図書館へ通い詰めることになりました。そこで建築や設備の書物を読みあさり、今でこそ『病院設備』という言葉がありますが、この『病院設備』という言葉を造語にしましたのは私です。その後、暫くして病院設備学会というものができました。
 以来、病院の医療設備というものをキーワードに、全ての備品をパッケージ化するということを追い求めて参りました。その間に商社にもコンサル能力が必要だということを早くから気づき、現在は医療経営コンサルタント協会がございますが、この協会の発足の10年前からコンサル&ソリューションということを武器に医療機器や医療設備を販売してまいりました。
 この事業をさらに発展させるべく92年に会社を設立いたしました。
 これが私の独立の始まりですが、最初はシップコーポレーションという社名といたしました。現在も連結関連会社を総じてシップ・グループと称しておりますが、これは会社設立にあたり1番大切な理念をしっかりと定めてからスタートしたいと考え、Sincere(誠実な心)Humanity(情の心)Inovation(革新者の気概)PartnerSHIP(パートナーシップ)の頭文字を取って名付けたことに由来します。47名が創業期のメンバーですが、幸いにもお客様にも恵まれて出資して頂き、仲間も全て出資してイーブンでフラットな経営をスタートしました。
 私は商人でありますが、まず、第一にお客様に喜んで貰える仕事をするのだということ、仕事に惚れるということ、この2つを学ぶという意味でも教育に重点を置いてグループ形成をしております。何よりも教え学ぶ、人づくりを重点に置いて企業経営を推し進めておりますが、コンサルタント業務ではGHS単体で170名中70名が本物のコンサルタントに成長してくれました。  一人前のコンサルタントに成長するには10年かかりますが、人づくりが商社の柱であるという信念で、創業からこれまで規模の拡大に関係なくOJTで教育して参りました。今では会社設立初年度に採用した社員が、マネージャーや部長になり、第一線で活躍してくれているのは、本当に有難いことだと思っております。お蔭様で今は順調ですが、現在日本の医療を取り巻く環境というのは大変な状況です。2015年問題、2025年問題、団塊の世代が65歳、75歳と後期高齢者社会を迎えます。この状況に果敢にチャレンジして日本一の医療商社になることを目標に取り組んでおります。先程の乾社長の話にもありましたが、これからはアジアにも目を向けていかないと日本国内だけのマーケットだけではいけないと考えております。

 これからの当クラブの益々の発展をお祈りしております。


3.チャーターメンバー代表ご挨拶

 私共の会社は、1999年創業で2002年にマザーズへ上場しました。当時日経平均が8000円前後の時に上場しまして、現在は16000円前後ということで約2倍になっています。現在サブプライムで大変だと騒がれていますが、8000円の時に上場した私にとってみれば、現在はまだまだ好調だと思っております。現在16000円で大変だと思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、恐らく5年後には32000円、これは無理かもしれませんが、これからの日本経済の復活もありえるかもしれないと思っています。ただ日本経済全体は好調だとしても、とりわけ関西は不調であり、大阪府知事が決まらないかもしれないという大変なことになっていますが、関西の復権ということで、私共も何かお手伝いさせて頂けたらと思い入会させて頂きました。残念ながら会社としては赤字続きですので、お金の相談にはのれませんが、人の面から貢献していこうと思っています。

 関西はご存知の通り道修町を発祥として古いバイオの歴史を持っています。グリーンホスピタルサプライ様も私共と同じ領域で医療関連ですが、こういった特徴を活かして技術の街東大阪と並んで新規産業を創出する、その為には新しい力が必要ではないかと思います。ジャスダックの社長でいらっしゃる筒井さんが、以前野村證券専務として大阪にいらっしゃいましたが、その際ジャスダックへいったら新しい市場を作りたいとおっしゃっておりました。その後“NEO”という市場を作られ、これは大阪駐在の時代に大阪のベンチャーを創りたいという気持ちを強くお持ちであったのが始まりではないかと思っています。

 関西は大きな企業家を何人も輩出したのですが、現在では常にかなり昔の方の名前しか出ないという寂しい状況ではないかなと思っております。是非この会を通じて、日本を代表する新しい産業、あるいはそうした産業を代表する会社というものが生まれていければと思いますし、微力ですがご協力させて頂きたいと思っています。私はアメリカのスタンフォード大学に留学しておりまして、ベンチャーの方とお付き合いすることによって、現在のように大学にいながら大学発ベンチャーをすることになりましたのは、やはりシリコンバレーの雰囲気というものを肌で感じたのが大きく影響していると思います。シリコンバレーでベンチャーキャピタルは何に投資するかというと必ず“人”であります。そのように人と人の繋がりの機会というものが非常に大事ですし、多くの意見を出し合うことによって、関西から更に多くの新しい力というものが生まれてくるのではないかと期待しております。
 アメリカでは“メンター”という制度がありまして、いわゆる単なる指導者、先輩というだけでなく少し人生や会社の方針そのものを教えていくような広い意味の先輩というイメージですが、このメンター制度というものが非常によく機能していて、成功した方が又次のアントレプレナーを応援していくという成功の循環というエコサイクルがあります。日本も現在経団連がメンター制度というものを提言しております。新興市場にいろんな間違いがあったのは、やはり指導する方がいなかったのではないかと、このように反省を活かすことによって新しいベンチャー企業が生まれるのではないかと政府の方でも提言しております。KANSAIアントレプレナーズクラブが、1つのメンターを生み出す大変大きな基盤となるのではないかと期待しております。先程初めて知りましたが、グリーンホスピタルサプライの古川社長も私と同じ岡山のご出身であるということで、心強い同郷の先輩ができたなと感じております。こういった出会いもこのような会ならではです。
 本日はこれから入られる方育てていかなくてはいけないメンバーの方がいらっしゃるわけですが、後程の懇親会では単なるパーティにするのではなく、これからも成功のサイクルを生み出せるような会にしていきましょう。それには乾社長のお力も必要ですし、私共も協力させて頂ければと思っております。是非皆様のお力で盛り上げていきたいと思います。


4.ご挨拶

本日はこういった会にお招き頂きまして大変光栄に思っております。
 私は以前証券会社で、法人部長を務めておりました。その際、大阪に6年間おりましたので、大阪は第二の故郷だと思っております。大阪は本来素晴らしいビジネスを生み出す街でした。私共が担当しておりました企業にも、そういった企業がたくさんございました。
 先程からのお話にもありました様に、現在の大阪は少し元気が足りないと、東京にいながら感じておりました。この様な会がこうしたタイミングで発足するというのは、私にとっても大変嬉しいことです。大阪からアントレプレナーシップに富んだ勢いのある会社やユニークな会社が続出して頂けることを非常に楽しみにしています。
 また、本日このクラブが71名もの協力者の後押しで設立されたということで、本当に心強い思いをしております。本日の発起会に至る迄、乾社長のご努力があったと思います。この場をお借り致しまして、心よりお祝い申し上げたいと思います。

 現在ジャスダック証券取引所は“NEO”という新しい市場が注目を浴びております。過去の歴史を考えますと、ジャスダック証券取引所は新興市場として、日本において確固たる地位を築いて参りました。また新興市場といわれる成長企業や中堅企業の資金調達の場を専門に提供しているのは、ジャスダック証券取引所だけでございます。
 先程、森下様のお話にもありましたが、私共の市場というものは、1949年に店頭市場として登場した市場であります。それ以来50余年、店頭を通じて今迄上場した会社が1800社程あります。かつてホンダ様やソニー様等が利用されたマーケットでもあります。
 この市場のこれまでの歴史や特徴を活かして、我々しかできないサポート体制を整え健全に発展させていきたい、またこの市場を通して日本の経済発展に寄与していきたいと思っております。 
 今、この関西地区では82社が上場されています。しかしながら最近のIPO状況を鑑みまして、原点に返り「成長可能性のある新技術又は新たなビジネスモデルを有する企業を支援するとともに、投資者に当該企業への投資機会を提供しようと考え、 “NEO”という市場を立ち上げさせて頂きました。
 従来の新興市場の概念と違い全く新しい市場であり、まさにベンチャービジネスが発展していく中でのツールとしてとらえて頂ければと思います。
 この市場についてですが、形式的な基準は成長段階にある会社が、上場申請されることを考えて過去財務業績に係る基準を削除し、成長の可能性を評価することとしております。
 また昨今、様々な不祥事が起きている現状を踏まえ、いくつかの仕組みを考えております。

 まずは新技術に対して技術評価アドバイザリーコミッティを設置しました。これはその新技術の実在性を評価させて頂くというものです。またもうひとつ新たな取り組みとして、マイルストーン開示という制度を設けました。NEOに上場する会社に対して、必ず3年以上の事業計画を投資家に対し示して頂き、更に四半期毎に進行状況を報告して頂くということです。
 これは会社側からするとより良く会社を理解して頂く機会が増えるということと、投資家は今どのような現状にあるのかということを確認できるということです。このマイルストーン開示というものは世界で初めての取り組みになっております。

 いくつか他にも特徴がありますが、21世紀の取引所というものは、単なる資金調達の場ということだけではなく、上場している会社と共に我々も成長し続ける場だと思っております。
 唯一IPOに特化した市場ということで、いろいろな意味でのサポートメニューを充実させていきたいと考えております。
 まずは第1号としてユビキタスという会社に上場して頂きました。それから第2号としてウェブマネー、第3号としてジャパン・ティッシュ・エンジニアリングという会社が上場される予定です。来年も2月に第4号が上場する予定です。
 本日参加されているアントレプレナーの方々が皆様IPOをすることだけを目指しているというわけではないと思いますが、IPOを通じてこれからの成長を目指されるお考えの方がいらっしゃれば、是非私共もご協力させて頂きたいと考えております。
 ジャスダックも取引所になってまだ3年です。21世紀になって日本で初めてできた取引所です。これから“NEO”という市場の取り組みもジャスダック市場と合わせて、日本経済の活性化に何らかのお役に立てるのではないかと考えております。
 KANSAIアントレプレナーズクラブの、今後、益々のご発展をお祈りし、ご挨拶とさせて頂きます。


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懇親会パーティ

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