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株式投資初心者はいくらから始めればいい?必要な資金目安や少額投資のメリットも解説

株式投資初心者 2024/2/2 509view
株式投資初心者はいくらから始めればいい?必要な資金目安や少額投資のメリットも解説

新NISAが2024年1月から開始され、今まで株式投資などを行ってこなかった初心者の方も興味を持ち始めています。株式投資には、値上がり益や配当金、株主優待などの魅力がありますが、一方で株価の変動や倒産などのリスクもあります。初心者が株式投資を始めるには、どれくらいの運用資金が必要なのでしょうか?

本記事では、株式投資はいくらから始められるのか、株初心者は運用資金いくらから始めるべきか、株初心者におすすめの証券会社などについて解説していきます。これから株や投資信託、つみたてNISAなどの投資を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

【初心者向け】株式投資はいくらから始められる?

1万円~数万円程度あれば株式投資を始められる

株式投資を始めるには、購入したい銘柄の株価によって必要な金額が異なります。一般的には株価×100で購入金額を計算します。なぜなら、日本株は原則として100株単位での取引になるからです。

株価が安い銘柄であれば、1万円~数万円程度の資金で株式投資を始められます。例えば、株価が500円の銘柄を購入する場合、500円×100=5万円で購入できます。株価が1,000円の銘柄を購入する場合、必要な金額は10万円になります。このように、株価と購入株数によって必要な資金額は大きく変わります。

株式投資の初心者は、まずは少額から始めてリスクを抑えると良いでしょう。また、少額で株式投資をする方法としては単元未満株などがあり、株価が高い銘柄でも少額資金で購入できます。

ミニ株(単元未満株)は最低数百円から始められる

近年では、ミニ株や単元未満株と呼ばれる、1株単位で取引できるサービスを提供している証券会社も増えてきています。ミニ株(単元未満株)であれば、数百円から株式投資を始めることが可能となり、初心者でも手軽に投資を始められます。

ミニ株は、証券会社が単元株を分割して売買する仕組みで、証券会社によって取り扱い銘柄や条件が異なります。少額で多くの銘柄に分散投資できるというメリットがありますが、取引金額に対する手数料の割合が高くなるというデメリットも併せ持っています。

したがって、少額で株式投資を始めたい場合や多様な銘柄へ投資したい場合にミニ株(単元未満株)はおすすめですが、手数料の負担が増える点を考慮する必要があります。

有名企業の株を買うときに必要な金額はいくら?

有名企業の株を購入する場合、該当企業の株価と単元株数によって必要な資金額は大きく変わります。例えば、株価が120円のクックパッド(2193)の場合、約1万2千円程度あれば購入できます。一方、任天堂(7974)の株式を株価8,310円の時に購入した場合、単元株数100株をかけた83万円1千円程度(+証券会社手数料)が必要となります。
※2024年1月31日時点

したがって、購入して投資したい銘柄とその株価、自身の投資可能な余剰資金により、株式投資を始めるための最低金額は変わります。また、証券会社によってはミニ株(単元未満株)も扱っているため、同一銘柄でも数百円から株式投資ができる場合もあります。ただし、ミニ株は証券会社によって取り扱い銘柄や条件が異なるので、事前に確認してください。

株式投資の初心者は運用資金いくらから始めるべきか

まずは少額から始める

株式投資の初心者であれば、まずは10万円以下の少額から投資を始めてみると良いでしょう。株式投資には、株の選び方や注文の出し方、テクニカルや分析など、知っておくべき内容が沢山あります。少額からでも始めることで投資の経験値を積めるため、実践する中で投資家として成長できます。

また、株式投資では株価の変動によって損失を出す可能性があります。まずは少額から始めて、初心者は株式市場の動きや自分の適性を見極めることが大切です。その上で、自分に合った投資商品や運用方法を選んでいくと良いでしょう。

余裕資金を投資に使う

株式投資を始める際は、「なくなっても生活に困らない金額(お金)」を使いましょう。つまり、投資に使う資金は日常生活に影響を与えない範囲の余剰資金であるべきです。

株式投資は、株価の変動によって利益だけでなく損失も発生します。生活に必要な資金や貯金を投資に使ってしまうと、株価が下がった時に心理的な負担が大きくなるので、投資判断に影響を与える恐れが生じます。余裕資金を投資に使うことで心理的な負担を減らせるため、長期的な視点での投資がしやすくなり、株価が下がっても慌てずに待つことができます。

一方、生活に必要な資金や貯金を投資に使ってしまうと、株価が上がった時にすぐに利益確定したくなったり、株価が下がった時にすぐに損切りしたくなるなど右往左往する売買になりやすいです。デイトレードやスイングトレードのような短めの時間軸で運用するとしても、余剰資金での取引にした方が良いでしょう。

分散投資を考慮する

資金が100万円以上ある場合でも、1つの投資先に資金を集中させてしまうより、複数の投資先に分けて投資した方がリスクは低減されます。資金を複数の銘柄や資産クラスに分散して投資することで、一部の投資先が大きく下落して損失が出たとしても、他の銘柄が上昇すれば全体の損失を抑えて相殺できます。

分散投資を考慮すればリスクを分散できるほか、長期的なリターンを安定させられます。分散投資では、自分の投資スタイルや目的に合わせて、銘柄や業種、市場や運用方法など様々な投資先から選ぶことができます。分散投資は株式投資の基本的な戦略の一つと言えます。

株初心者が少額投資で始めるメリット・デメリット

株式投資というと、大きな資金や知識が必要なイメージがありますが、実は少額からでも気軽に始められます。少額投資とは、1~10万円程度の資金から始められる投資を指します。少額投資は初心者にとってメリットも多く、手軽に投資の世界に足を踏み入れることができます。しかし、同時に投資を行っていく上で、デメリットも無視できなくなってきます。

以下では、少額投資で始めるメリットとデメリットについて確認していきましょう。

少額投資で始めるメリット

  • 手軽に始められる
  • 損失額が小さい
  • 分散投資がしやすい
  • 投資の練習ができる

手軽に始められる

少額投資の最大のメリットは手軽に始められることです。通常の株式投資では100株単位で取引されるため、最低でも数十万円の資金が必要になる場合もあります。しかし、少額投資に対応している証券会社で始めれば、数百円から数千円程度の資金で1株単位からの取引や定期的な積立が可能です。

例えば、松井証券などでは毎月100円から投信積立を始められます。また、単元未満株というサービスを利用すれば、1株単位で株式を購入できます。これらの方法なら、コーヒー1杯やランチ1回分程度の資金でも投資に挑戦できます。

損失額が小さい

少額投資は運用する金額が少ない分、大きな損失が生じにくいこともメリットです。投資には価格変動などのリスクがありますが、少額であれば失うお金を最小限に抑えやすくなっています。代わりに利益を享受する際のリターンも少なくなるというデメリットはあります。

例えば、1株1,000円で購入した株式が700円に値下がりしたとしましょう。100株購入していた場合は30,000円の損失が生じますが、1株のみ購入していた場合は300円の損失で済みます。取引する金額が大きくなるほど、失敗した際の損失も大きくなりがちです。

投資に失敗する可能性が高い初心者だからこそ、少額投資から始めてリスクを最小限に抑えるといった安全策を取るとよいでしょう。

分散投資がしやすい

少額投資には、複数の商品に投資しやすいというメリットもあります。分散投資とは、株式・投資信託・債権など、多様な商品に資金を分けて投資する方法を指します。様々な商品を少額ずつ購入すれば、多くの商品を運用する分散投資ができます。

分散投資をすれば、運用で生じる価格変動のリスクを軽減することが可能です。1つの商品に全ての資金をつぎ込んでしまうと、価格が下落した際などに大きな損失になります。複数の商品に少しずつ投資しておけば、どれか1つに損失が出ても他の商品の利益でカバーできるでしょう。

投資の練習ができる

実際の資金で運用をしながら投資スキルを学べるのも少額投資のメリットのひとつです。市場に直接参加して自身の判断で取引を行うことで、勉強だけでは得られない実践的なスキルを身につけやすくなります。

現代ではインターネットで情報を収集したり、取引の疑似体験ができるデモトレードを使うなどして投資の勉強をすることも可能です。しかし、実際に資金を使わない座学や練習では、リスク管理は身につきにくいのです。

実際の取引では、予想以上の損失が生じる場合もありますが、経験する中で想定外の場面で冷静に対処できる判断力も鍛えられます。たとえ失敗したとしても少額投資であれば少ない損失で済むので、積極的に投資にチャレンジしてスキルを磨いていきましょう。

少額投資で始めるデメリット

  • 利益(リターン)が小さい
  • 手数料が割高になりやすい
  • 取引銘柄が限定される

利益(リターン)が小さい

少額投資は損失額を抑えられる反面、高いリターンを望めないのがデメリットのひとつです。加速度的に資産を増やすには投資額が少ないので、思うような金額の利益を得るためには時間がかかります。短期間で資産形成したいと考える人には少額投資は向かないでしょう。

例えば、1株1,000円の株式が1,300円に値上がりした場合は1株のみ購入していたら利益は300円のみですが、1,000株購入していた場合は30万円の利益になります。少額投資では得られる利益が小さい分、時間をかけてコツコツ運用する必要があるため、短期間で大きなリターンを狙うのは難しいです。

手数料が割高になりやすい

少額投資の場合、取引手数料が投資額に対して割高になりやすいというデメリットもあります。そのため、相応のリターンが得られなければ、せっかく利益が出ても手数料で相殺されてしまい、結果的に損失を出してしまうこともあるでしょう。

取引銘柄が限定される

少額投資では、取引できる銘柄や商品が限られることもデメリットのひとつです。自分の投資したい銘柄が買えないばかりではなく、取引時間に制約が設けられているケースもあります。そのため、思い通りに運用できないといった不満が生じる可能性が高いです。

例えば、単元未満株は、一部の証券会社が独自に展開するサービスであり、取扱銘柄も限られています。また、基本的に証券会社は単元未満株に取引時間を設けていることが多いため、取引しようと思ったときに売買できないこともあるでしょう。また、単元未満株は貸株取引などのサービスに対応していません。

少額投資を始める前に、自分にとって運用しやすい商品が証券会社にあるか確認しておきましょう。

株式投資の初心者が少額でも利益を出すためのコツ

運用する資金が少額だったとしても、始める際に工夫すれば最終的に利益を出すことが可能です。以下では、株式投資の初心者が少額でも利益を出すためのコツを3つ紹介します。

  1. 手数料が低い証券会社を選ぶ
  2. 中長期目線で気長に運用する
  3. ドルコスト平均法的に購入する

手数料が低い証券会社を選ぶ

投資を始める際、最初に考えるべきは証券会社の選択です。手数料が低い証券会社を選ぶことで取引コストを抑えられます。証券会社によっては、ネット取引の手数料が無料になる場合もあります。また、初心者向けのサービスや教育プログラムを提供している証券会社を選ぶと、投資の知識を身につけるのに役立ちます。

手数料が低い証券会社の例としては、SBI証券や楽天証券などのネット証券が挙げられます。ネット系の証券会社は、無駄なコストが掛かっていないため、インターネットでの取引が無料になるサービスを提供しています。また、NISA(少額投資非課税制度)の口座を開設すれば、一定期間、株式の売買益や配当金が非課税になるメリットも享受できます。

中長期目線で気長に運用する

株式投資は、デイトレードなどの短期間で大きな利益を得ることは難しいです。しかし、中長期的な視点で投資を行うことで資産を増やしやすくなります。株価は日々変動しますが、一時的な下落に動じず長期的な視野を持ちましょう。

中長期目線で気長に運用するメリットは、株価の上昇や配当による利益です。株価は短期的には変動するものの、長期的には経済成長や企業業績に応じて上昇する可能性が高いです。また、株式を保有していると企業の利益の一部が配当として支払われる銘柄もあります。配当は株価が下がっている時でも受け取ることができるため、安定的な収入源となります。

中長期目線で気長に運用するデメリットは、資金の回転率が低いことと市場の変化に対応しにくくなることです。資金の回転率とは、投資した資金がどれだけ効率的に利益を生み出しているかを表す指標です。また、市場は常に変化するので中長期的な見通しが外れるリスクもあります。

ドルコスト平均法的に購入する

ドルコスト平均法は、一定の金額を定期的に投資する方法です。株価が高い時は少ない数の株を、株価が低い時は多くの株を購入するなどの柔軟な対応ができるため、株価の平均的な買い付けコストを下げられます。また、定期的に投資し続けるのでタイミングを気にせずに投資を続けられます。

ドルコスト平均法的に購入するメリットは、平均購入単価を下げることと感情的な取引を防げます。平均購入単価とは、株式を購入した際の平均の株価のことです。平均購入単価を下げられるため、利益を安定的に狙いやすくなります。また、何も考えずに購入するので感情的な取引による損失を防げます。

ドルコスト平均法的に購入するデメリットは、株価が下落傾向にある場合は損失が拡大しやすく、株価が上昇傾向にある場合は高値買いになりやすいことです。株価が下がっている時にはより多く購入するため、株価が回復しない場合は損失が拡大します。また、株価が上がっている時でも構わず購入するため、急降下した場合は買い増し分の利益が減少します。

以上の3つのコツを押さえて株式投資を始めてみてください。少額からでもコツコツと積み上げていけば、資産形成の一助となるでしょう。

株初心者が投資を始める際におすすめの運用方法

株式投資は将来の資産形成に役立つ有効な手段です。しかし、株式投資にはリスクも伴うので、株価の変動によって資産が減少することも多々あります。そこで、株初心者の方にはリスクを抑えながら長期的に資産を増やせる運用方法をおすすめします。

以下では、株初心者が投資を始める際におすすめの運用方法を6つ紹介します。

  1. つみたてNISA
  2. iDeCo(個人型確定拠出年金)
  3. 積立投資信託
  4. ロボアドバイザー
  5. 株式累積投資(るいとう)
  6. 単元未満株

つみたてNISA

つみたてNISAは、2018年から始まった少額投資非課税制度です。つみたてNISAでは、毎年40万円までの投資信託の積立が20年間非課税になります。投資信託とは、投資のプロが株式や債券などに資金を運用し、その成果を分配する金融商品です。つみたてNISAで選べる投資信託は、国内外の株式や債券などに分散投資するものが中心です。

メリット

つみたてNISAのメリットは、税金の節約と長期的な資産形成ができることです。通常の投資信託では売却時や分配時に税金がかかりますが、つみたてNISAでは非課税になるので税金の負担を減らせます。また、長期的に毎月一定額の積立を続けていくことで、複利効果やドルコスト平均法によって長期的に資産を増やしやすくなります。

デメリット

つみたてNISAのデメリットは、非課税枠が限られている、途中解約すると損しやすいことです。つみたてNISAでは毎年40万円までしか非課税にならないため、それ以上の金額を投資したい場合は通常の投資信託やNISAを利用する必要が生じます。また、つみたてNISAを途中解約した場合は時間分散の効果は薄くなり、マイナスになってしまうこともあります。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で掛金や運用商品を選べる個人型の年金制度です。iDeCoでは、毎月一定額の掛金を自分の口座に積み立て、定期預金や投資信託などに運用します。運用した資産は60歳以降に年金として受け取ることができます。iDeCoには、公的年金や企業年金とは別に加入できる「第三の年金」としての側面があります。

メリット

iDeCoのメリットは、税金の節約と老後の資金の確保ができることです。iDeCoでは掛金が所得控除の対象となり、所得税や住民税が減額されます。また、運用利益も非課税になるため、税金の負担を大幅に減らせます。さらに、iDeCoで積み立てた資産は60歳以降に年金として受け取れるため、老後の資金の不安を解消することができます。

デメリット

iDeCoのデメリットは、掛金の上限がある、原則途中での解約ができないことです。iDeCoでは掛金の上限額が年収や年齢によって決まっており、それ以上の金額を積み立てることはできません。また、iDeCoで積み立てた資産は原則として60歳まで解約できないため、支払いが苦しくなった場合には困ってしまいます。

積立投資信託

積立投資信託は、毎月一定額を投資信託に積み立てて分散投資と時間分散を行う投資方法です。分散投資は、一つの金融商品に集中せず複数の金融商品に分散投資してリスクを減らします。時間分散は、一度に大量に投資するのではなく、毎月少しずつ投資して株価の変動による影響を緩和します。

積立投資信託には、国内外の株式や債券などに分散投資するものが多くあります。

メリット

積立投資信託のメリットは、少額から始められて分散投資がしやすいことです。積立投資信託では、毎月の積立額や日付を設定して自動的に購入を実行できます。また、投資信託自体が様々なな銘柄や金融商品で構成されているため、少額でも自然と分散投資になっていきます。結果的に、リスクを分散させるとともに長期的に資産を増やせます。

デメリット

積立投資信託のデメリットは、手数料がかかる、売却時に税金がかかることです。投資信託を購入する際には、販売手数料や信託報酬などの手数料がかかります。手数料は投資信託の運用成績に影響を与えるので低いものを選ぶことが重要です。また、投資信託を売却する際は売却益に対して20.315%の税金がかかるため、売却時期や税金にも注意する必要があります。

ロボアドバイザー

ロボアドバイザーは、人工知能(AI)やアルゴリズムを用いて、投資家の目的やリスク許容度に応じた資産運用を提供するサービスです。投資家は自分のプロフィールや目標を入力するだけで、最適なポートフォリオ(資産配分)を提案されます。

また、市場の変動に応じて自動的にポートフォリオの再調整を行ってくれます。ロボアドバイザーで運用される資産は、主にインデックス型の投資信託やETF(上場投資信託)などです。

メリット

ロボアドバイザーのメリットは、手軽にプロ並みの資産運用ができる、手数料が安いことです。ロボアドバイザーでは、投資家は自分で銘柄を選んだり、売買のタイミングを見極めたりする必要がありません。

また、ロボアドバイザーの手数料は一般的に年率0.5%以下程度となっており、投資信託や証券会社の手数料よりも安く設定されています。そのため、投資初心者でも気軽に資産運用を始められます。

デメリット

ロボアドバイザーのデメリットは、運用成績が保証されず、カスタマイズ性が低いことです。ロボアドバイザーは、人工知能やアルゴリズムによって運用されるため、過去の実績や予測に基づいています。しかし、市場の動きは予測できないことも多く、ロボアドバイザーの運用成績が必ずしも良いとは限りません。

また、ロボアドバイザーでは個別のニーズや好みに応じたポートフォリオのカスタマイズができない場合があります。そのため、自分で細かく資産配分を決めたいという方には向いていないかもしれません。

株式累積投資(るいとう)

株式累積投資(るいとう)は、毎月一定額を株式に積み立てることで、分散投資と時間分散を行う投資方法です。積立投資信託と同様に少額から始められる上に、リスクを抑えながら長期的に資産を増やせます。

株式累積投資には、単元未満株という1株から購入できる株式が多く利用されます。単元未満株は、一部の証券会社が独自に展開するサービスであり、取扱銘柄も限られています。

メリット

株式累積投資のメリットは、少額から始められ、ドルコスト平均法が適用できることです。株式累積投資では、毎月の購入額や日付を設定して自動的に購入できます。また、株価が高い時は購入株数を少なく、株価が下がっている時にはより多く購入すれば、長期的に平均購入単価を下げられます。リスクを分散させるとともに長期的に資産を増しやすくなります。

デメリット

株式累積投資のデメリットは、それなりに手数料がかかることです。株式累積投資では、口座管理手数料や委託手数料などの手数料がかかります。これらの手数料は、株式累積投資の運用成績に影響を与えるため、できるだけ低い証券会社を選ぶ必要があります。

単元未満株

単元未満株は、1株から99株までの株式を指します。単元未満株は、株式分割や会社の合併、減資、子会社化、1単元の変更などで発生することがあります。日本では単元株制度という制度によって、基本的には1単元(100株)ごとの取引しかできません。

単元未満株の取引を行いたい場合は、SBI証券の「単元未満株(S株)」など一部の証券会社が独自に展開するサービスを利用してください。数百円から始められ、初心者でも購入しやすいです。

メリット

単元未満株のメリットは、少額から始められ、配当金や株主優待がもらえることです。単元未満株では、1株から購入できる銘柄があるため、株価が高い銘柄でも少額から投資できます。また、単元未満株でも配当金や株主優待を出している銘柄であれば、保有株数に応じて受け取れるため、株式投資の楽しみやメリットを味わえます。

デメリット

単元未満株のデメリットは、手数料が高く、議決権がないことです。単元未満株は、通常の株式取引よりも手数料が高く設定されていることが多く、手数料負けしやすいです。また、単元未満株のみを保有している場合は株主総会に参加できず、議決権を行使できません。そのため、自分の意見を発信したり、企業の経営に関与することができません。

以上が、株初心者が投資を始める際におすすめの運用方法です。株式投資は、自分の目的やリスク許容度に合わせて、適切な運用方法を選びましょう。また、短期的な値動きに惑わされずに、長期的な視点で行うことが重要です。

株初心者が投資を始める際におすすめの証券会社5選!

株式投資を始めるには、まず証券会社に口座を開設する必要があります。証券会社には、さまざまなサービスや特徴がありますので、自分の投資スタイルや目的に合ったものを選ぶことが大切です。

以下では、株初心者におすすめの証券会社を5つ紹介します。それぞれの証券会社のメリットやデメリット、特徴的なサービスなどから自分に合った証券会社を見つけましょう。

SBI証券

SBI証券は、国内株式の個人取引シェアNo.1のネット証券です。SBI証券の最大のメリットは手数料の安さです。SBI証券では、1日の取引金額が100万円以下の場合、株式の売買手数料が無料になります。また、NISAやつみたてNISAなどの特定口座での取引にも手数料がかからない場合があります。

サービス特徴

  • 取り扱い商品が豊富で、国内株式だけでなく、外国株式や債券、投資信託、新規公開株、暗号資産などが購入できる。
  • 手数料が安く、一日定額コースを選ぶと、100万円以下の取引は手数料がかからない。
  • Tポイントが貯まるサービスがあり、月間の合計手数料に対して1.1%相当のポイントが加算される。
  • つみたてNISAやiDeCoなどの税制優遇制度に対応している。

マネックス証券

マネックス証券はネット証券の草分け的存在で、株式や投資信託、FXなどの金融商品を取り扱っています。マネックス証券の最大のメリットは、米国株の取引に強いことです。マネックス証券では、米国株の売買手数料が無料になるサービスを提供しています。また、米国株の情報や分析ツールも充実しています。

サービス特徴

  • 米国株や中国株の取り扱いがあり、海外株に興味がある人におすすめである。
  • 暗号資産取引のCoincheckと提携しており、証券口座からCoincheckの口座へ資金移動ができる。
  • 分析ツールやチャートの使いやすさや見やすさが高く評価されている。
  • 初心者~上級者まで様々なレベルの投資家に向けて、オンラインや対面のセミナーを開催している。
  • つみたてNISAやiDeCoなどの税制優遇制度に対応している。

公式サイト:マネックス証券

楽天証券

楽天証券は楽天グループのネット証券で、株式や投資信託、FXなどの金融商品を取り扱っています。楽天証券の最大のメリットはポイント投資ができることです。楽天証券では、楽天ポイントを使って株式や投資信託などの金融商品を購入することができます。また、金融商品の売買によっても楽天ポイントを獲得できます。

サービス特徴

  • 国内株式、外国株式や債券、投資信託、新規公開株、FX、暗号資産など様々な金融商品を取り扱っている。
  • 手数料が安く、ゼロコース・いちにち定額コースなどを選ぶと100万円以下の取引は手数料がかからない。
  • 楽天ポイントが貯まるサービスがあり、月間の合計手数料に対して1%相当のポイントが加算される。
  • 株式の銘柄選びに便利な楽天証券おすすめ銘柄など、投資に役立つ情報やツールが豊富に用意されている。
  • つみたてNISAやiDeCoなどの税制優遇制度に対応している。

公式サイト:楽天証券

DMM株(DMM.com証券)

DMM株(DMM.com証券)はDMM.comグループのネット証券で、株式や投資信託、FXやCFD(原油、金、日経225)などの金融商品を取り扱っています。DMM株の最大のメリットは手数料の安さです。ただし、単位未満株、つみたてNISA非対応となっているので、初心者は注意が必要です。

サービス特徴

  • 株式市場が活発な時でも、重くなりにくくシステムが安定している。
  • スマホアプリやPCサイトの操作性も高く、初心者でも使いやすい。
  • ポイント還元やキャンペーンなどの特典が充実している。
  • 24時間のサポート体制が設けられているので何かあっても安心できる。

公式サイト:DMM株(DMM.com証券)

auカブコム証券

auカブコム証券はKDDIグループのネット証券で、株式、米国株式、FX、投資信託、NISA、ポイント投資などの金融商品を取り扱っています。auカブコム証券の最大のメリットは、auユーザーに対する特典が豊富なことです。

サービス特徴

  • 国内株式取引の手数料無料サービスが充実している。
  • auグループのサービスと連携しており、ポイントやキャッシュバックなどの特典が充実している。
  • 投資信託の購入時の手数料は無料、外貨建MMF、債券の為替スプレッドも狭い。
  • MUFG各社のレポートなど最新のマーケット情報を無料で利用できる。

公式サイト:auカブコム証券

株式投資初心者からの運用資金に関するよくある質問

  1. 株式投資を始めるならいくらからが最適ですか?
  2. 少額から投資を始める意味はありますか?意味ないって本当ですか?
  3. 貯金のほとんどを資金にして始めようと思いますが危ないですか?
  4. 投資資金が少ないので借りて増額予定です。有りですか?

株式投資を始めるならいくらからが最適ですか?

株式投資を始めるための最適な金額は、購入したい銘柄の株価と購入株数、そして各々のリスク許容度と投資可能な金額によります。一般的には、生活費や緊急時の資金を確保した上で、余剰資金を投資に回すことが推奨されます。なお、少額でも始められる証券会社が多いため、1万円~数万円程度の資金があれば株式投資を始められます。

少額から投資を始める意味はありますか?意味ないって本当ですか?

少額からでも投資を始める意味は十分にあります。理由は、投資の基本的な知識や経験を身につけながら市場に参加できるため、投資家として成長する機会を得られるからです。また、少額から始めることで大きな損失を出すリスクを抑えられます。

貯金のほとんどを資金にして始めようと思いますが危ないですか?

貯金の大部分を投資に回すことは、非常にリスクが高い行為と言えます。投資は元本が減少する可能性があるため、生活費や緊急時の資金確保が先決です。その上で、余剰資金を投資に回すことをお勧めします。

投資資金が少ないので借りて増額予定です。有りですか?

借金をしてまで投資をすることは、手持ち資金のみでの運用以上にリスクを伴います。投資は元本が減る可能性があるので、借金をしてまで投資をすることはおすすめしません。借金を返済する能力を超える損失を出す可能性があります。

したがって、自己資金内での投資を強く推奨します。自身のリスク許容度を考慮した上で、金銭的にも精神的にも負担を抑えて投資を行うようにしましょう。

まとめ

今回は、株式投資はいくらから始められるのか、株初心者は運用資金いくらから始めるべきか、株初心者におすすめの証券会社について解説してきました。

株式投資は初心者でも始められる金融商品の一つです。株式投資を始めるための最低限の金額は証券会社や取引する銘柄によりますが、数千円から数万円程度から始めることが可能です。また、始めるためにはいくつかの基本的な知識と準備が必要です。

少額から始めることで、投資の基本を学びながらリスクを抑えつつ経験を積むことができます。また、少額投資は資産形成の第一歩として有効な手段となります。初心者が株式投資を始める際は、まず自身の投資目標を明確にしておきましょう。情報収集を怠らず、なんとなくでも市場の動向を理解することも大切です。

以上の点を踏まえ、初心者でも安心して株式投資を始めることができます。投資は全て自己責任だということを忘れずに、リスク管理して株式投資を行いましょう。これからの投資ライフをお楽しみください。

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